瑞龍寺の特徴

瑞龍寺には東司の守護神(トイレの神様)烏瑟沙摩明王が祀られています。本来は東司に祀られていましたが、二百五十年前に東司を火事で消失したために、今は法堂に祀られています。衣には極彩色が残っています。県指定重要文化財

韋駄天立像、大庫裏正面に祀られています。

韋駄天は中国渡来の黄檗系仏師、范道生の作といわれています。

仏教護持の守護神として祀られ、足が速いことから韋駄天走りの語源にもなっています。

 

瑞龍寺は曹洞宗寺院ですが、山号「高岡山」は黄檗隠元が揮毫しています。

当時黄檗隠元がもたらした行事規範・大蔵経が曹洞宗に多大な影響を与えた時期だったことと

前田家にとっても、宮廷との繋がりから黄檗の文化が流行としてあったのでしょう。

仏殿の鉛瓦、総重量47トン、火縄銃の弾に換算すると250万発に加工が可能で、

廃城となった高岡城の代わりとして城郭の役目もあったかもしれません。

国宝仏殿内部 総欅造 本尊の釈迦如来 脇侍は文殊菩薩・普賢菩薩が須弥壇上に安置されています。

国宝法堂内外陣 客殿書院造り 内外陣天井には狩野安信筆四季の百花草が描かれております。

正面には鳳凰の欄間、内陣中心には前田利長公の位牌が安置されています。

戒名は瑞龍院殿聖山英賢大居士。

瑞龍寺には前田家・織田家の石廟が遺されています。

向かって右から前田利長・前田利家・織田信長・側室正覚院・織田信忠の順。